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2011年2月 9日 (水)

『栄光の岩壁』 新田次郎

別大の一週間前ぐらいから読み始めた山岳小説。

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新田次郎は『孤高の人』や最近映画になった『劔岳』『強力伝』『八甲田山死の彷徨』などは読んだが、この本ははじめて。確かボクが今の仕事に就く時の採用試験を受ける前に面接のネタになればと思い『聖職の碑』もよんだなぁ・・・・。


この本は実在の人物(茅野満彦氏)がモデル。高校の時冬の八ヶ岳で遭難し、凍傷になり、両足の指を切断する。足のサイズは普通の人の半分ぐらい。当初は歩くのもダメかと言われたが、不屈の闘志で訓練をし、歩けるようになる。

さらに、自分の足を奪った山にもかかわらず、山への情熱が冷めず、次々と前人未踏のルートに挑戦していく。その時に吹雪のなかでビバークをしたり、自分の不自由な足をものともせずに困難に打ち克っていく。冬の上高地の小屋番を1人孤独に過ごすシーンも彼の精神の強さ感じた。

冬の日本の未登攀岸壁を登り尽くした頃、日本人初の“アイガー北壁”に挑むチャンスが巡ってくる。戦後間もない頃の話である。情報もままならないし、今ほど便利な登山道具もない時代である。当時は“アイガー北壁”は数人が成功しているが、日本人はまだ未踏。それにチャレンジするのである。しかし、1回目は失敗。無念のうちに帰国する。

彼は結婚もし子どももいる。もうこれで山も終わりかと思ったが、やはり諦めきれない。渡航費の問題や家族の問題もあるが、2度目のチャレンジに。

だが、今回も運悪く悪天候が続く。チャンスが巡ってこない中で、持ち前の慎重な判断力で方針を変更。血みどろの足をひきずり、日本人としてはじめて“マッターホルン北壁”を征服する。

あらゆる困難に打ち克ち、失敗してもチャレンジしていく姿には感銘をうけた。やはり新田次郎の小説は迫力がある。

読み終えたのは、別大の翌日だったが、レース中も小説のシーンが何回もよぎった。レースの後半でしんどくて、心が折れそうだった時だ。小説の主人公の吹雪のビバークのつらさや、遭難したときの帰還シーンなどに比べたらマラソンなんて、1人で走ってるわけじゃないし、凍死するわけでもないし、そんな過酷な状況に比べればずっと楽だと思いながら・・・・。

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