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2011年2月 1日 (火)

『インパラの朝』

ボクは、かつてバックパッカーをしていた時期があった。

インドやオーストラリアなど宿も決めずにザック1つでふらふら一人旅。

特にインドは衝撃的でした。

さて、先日と図書館で『インパラの朝』(中村安希著)という本みつけました。開高健のノンフィクション賞受賞作品。ユーラシア・アフリカ大陸684日の女性の旅行記です。

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「独特の傲慢な切れ味、嫌いじゃないです」 崔洋一

「はっと立ち止まらせる色気と魅力がある」 茂木健一郎

「「いわば、啖呵を切りながら旅をしてきたのだ。その啖呵が小気味がいい」 重松清

上記のような有名な方がコメントをされていましたので、期待しながら読んでいった。

バックパックカーをしていた頃、沢木耕太郎、妹尾河童、蔵前仁など旅行記はたくさん読んできたが、旅行記を読むのは久しぶり。

はじめは単調な何のトラブルもない旅行記という感じだったが、インドやパキスタンに行く辺りから面白くなってくる。と、同時にボクの体験ともリンクして読み進めていく。

しかし、女性でパキスタンへ行くとは・・・・。さらにアジアからアフリカへ。

そのなかで、この本のテーマがはっきりしてきた。

アフリカの人たちとの交流で本当の豊かさとは何か?先進国の経済援助の実体。アフリカが豊かになれない社会的・精神的構造とは?

「貧困?それはまさに私自身が一番言おうとしていたことだ。私はアフリカへ行くにあたって、一つの構想を立てていた。アフリカへ行って貧困と向き合い、現地の惨状を確認し、世界に現状を知らしめて共感をえ得ようと計画していた。アフリカの貧困を見極めて、貧困の撲滅を訴えて、慈愛にあふれる発想を誰かに示すはずだった。先進国の豊かな知恵を貧しい人に紹介し、不幸そうな人を探して幸福を与える夢を描いた。けれど、あてがはずれてしまった。なぜなら、予想していたような貧困が思うように見つからなかったからだ。想像していたほど人々は不幸な顔をしていなかった。

私はしばらく混乱し、テーマも話題も失った。そして、ある時愕然とした。私がやろうとしていたことは、旅の意義に逆行していた。既成概念を設定し、そこから逆算しようとしていた。既に出ている結論に正当性を与えるための根拠集めに奔走していた。まるで退屈な数学の証明問題を解くように。

私は数学の勉強を諦め、白くまっさらなノートを広げた。そして、神経を研ぎ澄まし、ペンでコツコツ頭を叩いた。

アフリカは教える場所でなくて、教えてくれる場所だった。助けてあげる対象ではなく、助けてくれる人々だった。アフリカは貧しい大陸ではなく、圧倒的に豊かさを秘めた、愛されるべき大陸だった。 (P246~)」

ボクたちが考える既成概念からの別の視点でのアフリカの見方は鋭い指摘だと思いました。

そして、ボクがかつてバックパッカーだった頃と随分勝手が違うと感じざるを得ませんでした。ボクが旅行していた頃は『地球の歩き方』を片手に、現地でいろいろ情報を収集していましたが、今はパソコン・インターネット・携帯電話ですぐに情報が入手できる。

いやはや時代は変わりました。

別大まであと5日。福岡の前ほど神経質にならず、肩の力を抜いて残りの日々を過ごしたい。今更焦っても走力は変わるはずもなし。当日を体力・気力がベストの状態でむかえられるように・・・・・。

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コメント

>『インパラの朝』(山本安希著)

著者の名前ちがってまっせー
山本じゃなくて中村だす

BBJ様
ご指摘ありがとうございます。
訂正してお詫び申し上げます。m(_ _)m

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