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2011年9月16日 (金)

『闇彦』 阿刀田高

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amazon紹介文より

幼いころから「私」の眼前に見え隠れする不可思議な存在“闇彦”。それはどこから来て、何を伝えようとしているのか。むかし聞かされたお婆あの言葉、死んだ同級生の少女、海沿いのひなびた温泉宿、ギリシャの血をひく美貌の女優…。人生の要所要所に現れる“闇彦”に導かれるように、「私」は神話と物語の源流に遡っていく。短編の名手が初めて明かす物語の原点、創作の現場。特別書下ろし長編。

阿刀田作品は何冊か読んだが、少し期待外れだったかなぁ。まぁ図書館で借りた本だからいいんですけど・・・・。

かつて、『ギリシャ神話を知っていますか』という作品を読んで、ギリシャ神話の奥深さに関心したものだが、この作品もギリシャ神話が物語のベースにある。

小説の中でカミュの『シューポスの神話』の解説は溜飲が下がる思いがした。

シューポスは大神ジュピテルの怒りを買って高い山のてっぺんに大きな岩を押し上げる刑罰を受ける。てっぺんまで運ぶと岩がゴロゴロって転げ落ちて、また始めからやり直し、永遠に苦労を課せられる。(p119~)

この、神話にカミュは次のような解釈をする。

この無意味な世界に抵抗するには情熱の燃焼しかない。岩をてっぺんまに押し上げることに何の意味もないけど、シューポスが一歩一歩押し上げ、そこに自分の情熱を籠めて生きることには意味がある。

生きるというのはそういうことなんだ。結果じゃなくて精一杯生きることが大切っていうこと!この考えってランニングにも通じるように思うのはボクだけか?

もう20年以上前、大学入学した頃にカミュの『異邦人』を読んだが、よく解らなかった。もう一度読んでみようかなぁ。

もう一つ、さすが阿刀田さんだ、と思わせる文章。非常に洗練された文章だと思う。主人公の作家の元をさった女性。その女性を思う主人公の気持ちが手に取るようにわかるのはボクだけか?

煩悶の日々が続いた。もどかしさばかりを覚えた。が、去る者日々に疎し。正直なところ、いっときは執拗に夕海子の身を案じたが、やはり日時が立つにつれ、その思案は頻度も濃度も乏しくなる。時おり思い出しては、

-元気でいるのかな-

と願い、香水の匂いを思い返した。

そのうちに思案はさらに間遠くなり、希薄になり、ただの記憶と変わって、限りなく忘却へと近づく。いつしか甘く、せつない過去の一齣となって脳みその片隅にあるだけになってしまう。

-いかん-

と思っても、すぐにもとの忘却に戻ってしまう。歳月だけが流れた。ある時は速く、ある時はゆるく流れて過去のくさぐさを消し去っていく。(p139~)

本日は久しぶりに早朝PR20km(1:27’32 平均心拍数135 ラスト1km3'44)。アップ6km。ダウン4km。まだまだ暑く最後は滝のような汗。しかも、秋だというのにペースがイマイチ。まぁ、こんなものか・・・。

その後いつも通り出勤。一発目からガンガン働けました。

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