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2012年4月12日 (木)

『誰かが足りない』 宮本奈都

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予約を取ることも難しい、評判のレストラン『ハライ』。10月31日午後6時に、たまたま一緒に店にいた客たちの、それぞれの物語。認知症の症状が出始めた老婦人、ビデオを撮っていないと部屋の外に出られない青年、人の失敗の匂いを感じてしまう女性など、その悩みと前に進もうとする気持ちとを、丹念にすくいとっていく。

「2012年本屋大賞ノミネート作品」と本の帯に書いてあったので手に取ってみた。

レストランで食事をとる人たちある年の10月31日午後6時に、その店のテーブルを予約した6組の客人は、それぞれに、漠然とした喪失感や、昇華しきれない思いを抱えている。

就職が上手く行かず恋人もお金も失い、それでも実家に戻ることに抵抗を感じもがいている男性。
夫を失い、認知症の症状が出始め、あいまいな世界を生き続けている女性。
"人の失敗の匂い"を感じ取りながらも、何もできない葛藤を抱えている女性。
それぞれに悩みを抱え、静かな日常を生きるなかでなんとか前に進もうとする様子がていねいに描き出されている。どこまでも人間くさい登場人物には共感がもてた。

そしてラストの部分(p168~)は笑うことの大切さを改めて感じた。

「そっか」
 いきなり大きな声を出したので、ふたりが同時に私を見た。
「笑えばよかったんだ」
 借金だって、不合格だって、ネコババだって、男に騙されたことだって、笑ってあげればよかったんだ。だって、ただの失敗なんだから、それだけのことなんだから」
 死に至る病というのは絶望のことだと。あの本は泣ける小説でもノンフィクションでもなく、哲学書だった。
「失敗自体は病じゃないんだ。絶望さえしなければいいんだ」

ひとつのレストランで、ただ偶然一緒に食事をしているようにみえる人たちにも、それぞれの「事情」があるのだなぁ~。


本日の早朝ラン15km。
いよいよ週末は今シーズンの初レース。若狭マラソンのハーフに出走。
天気は大丈夫みたいだ。あとは風か?
篠山マラソン以降は短い距離で質(LT値の向上)を重視して練習をしてきたので、その成果を確認したい。できればハーフのベストを更新したいのだが・・・・confident

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コメント

こんにちは。同じ本の感想記事を
トラックバックさせていただきました。
この記事にトラックバックいただけたらうれしいです。
お気軽にどうぞ。

藍色さん

是非参考にさていただきたいと思います。
じっくり拝見させていただきますね!

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