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2012年8月23日 (木)

『監督‐挫折と栄光の箱根駅伝‐』 川嶋 伸次

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amazon 紹介文より

2008年12月、部員の不祥事により監督を辞任。明けて2009年1月、箱根駅伝で手塩にかけたチームは往路・復路を制覇し悲願の完全優勝を果たす。シドニー五輪男子マラソン代表選手にして元東洋大学陸上競技部監督、川嶋伸次が綴る「走り」へのオマージュ。悲運の将、川嶋伸次が、自らの体験を通して描いた指導者の在り方、組織づくり、コーチング、そして「走ること」の素晴らしさ。特上のノンフィクション。

東洋大学が箱根駅伝を制覇した記憶はまだ新しい。特に柏原選手の活躍は衝撃的だった。この著書には柏原選手世代印象なども書かれている。やはり一流選手はなにか光るものがあるようだ。

しかし、この本は単なる箱根駅伝の物語にとどまらず、監督としてのあり方、組織のあり方、学生のあり方、などについて明晰に書かれている。
しかも箱根のことだけでなく、自分の競技生活の経験をふまえて練習理論が述べられているのは、マラソンを趣味としているボクにとって参考になることが多かった。

特に参考になったのはマラソンにむけてのポイント練習のなかでの40km走。この40km走を本番のマラソンまでに通常8回するそうだ。ちなみにボクは練習では30km走が限度ですが・・・・。この40km走についておもしろい指摘があった。(p69)

この40km走にの中で、一回目より二回目はいいタイムで走りたい。その次は二回目よりさらにいいタイムで・・・。と考えてしまうのが人間の性である。
しかし、このように最初から目標タイムを設定して走ることは、実はあまり望ましいことではない。前回のタイムが、今回の最低目標タイムとなってしまい、どうしてもタイムに追われながら走ってしまうのである。
このようにタイムを気にしすぎるのは、あまりよくなことだと思うようになった。40km走を行う場合もタイムを縮める方向に追い求めるのではなく、常に2時間20分で走ればいいのだ。1回目に走ったときにいっぱいいっぱいになってしまったとしても、次に走ったときは同じタイムながら残り3kmまでは余裕をもっていけた・・・・というように、自分の主観的な余裕度が高まっていけば、練習として十分効果的である
ポイント練習のときにがむしゃらに走って、次のポイント練習の時に疲労や痛みが残らない状態できちんとこなせるかがより重視すべき点なのである。

その他、走ることの魅力を“市民ランナー川嶋”として、そして、視覚障害者の伴走を通じて、書かれているのも得心してしまった。

著者はよく本を読まれているとのことだが、非常に明解な文章を書かれており、著者の知的な一面をかいま見た気がする。さらに文章の中に川嶋さんの誠実で謙虚な人柄がにじみ出ていた。

もし、どこかに市民マラソンで川嶋さんにお会いできることがあればお話をしたいと思った。かつて、篠山マラソンにこられていた時期もあったと記憶しているのだが、後の祭りか?


本日の早朝ジョグ14㎞。
昨日のNRのダメージチェック。ゆっくりと脚を運ぶ。心肺的につらかった昨日だが、筋肉痛などの目立ったダメージは無し。しかし、身体が重いのは言うまでもない。

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