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2013年11月 9日 (土)

『七帝柔道記』 増田俊也

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amazon 紹介文より

「このミステリーがすごい! 」大賞出身の小説家で、「木村政彦はなぜ力道山を殺さなかったのか」で人間の懊悩を書き2012年の大宅賞・新潮ドキュメント賞をダブル受賞した増田俊也が、圧倒的な筆力で描く自伝的青春群像小説。

主人公は、七帝柔道という寝技だけの特異な柔道が旧帝大にあることを知り、それに憧れて2浪して遠く北海道大学柔道部に入部する。そこにあったのは、15人の団体戦、一本勝ちのみ、場外なし、参ったなし、という壮絶な世界だった。

かつて超弩級をそろえ、圧倒的な力を誇った北大柔道部は連続最下位を続けるどん底の状態だった。そこから脱出し、なんとしても七帝柔道での優勝を目指し「練習量が必ず結果に出る。努力は必ず報われるはずだ」という言葉を信じて極限の練習量をこなす。

東北大学、東京大学、名古屋大学、京都大学、大阪大学、九州大学、ライバルの他の七帝柔道の6校も、それぞれ全国各地で厳しい練習をこなし七帝戦優勝を目指している。そこで北大は浮上することができるのか。

偏差値だけで生きてきた頭でっかちの青年たちが、それが通じない世界に飛び込み今までのプライドをずたずたに破壊され、「強さ」「腕力」という新たなる世界で己の限界に挑んでいく。

個性あふれる先輩や同期たちに囲まれ、日本一広い北海道大学キャンパスで、吹雪の吹きすさぶなか、練習だけではなく、獣医学部に進むのか文学部に進むのかなどと悩みながら、大学祭や恋愛、部の伝統行事などで、悩み、苦しみ、笑い、悲しみ、また泣き、笑う。そしてラストは。性別や年齢を超えてあらゆる人間が共有し共感できる青春そのものが、北の果て札幌を舞台に描かれる。

最近読んだ本で一番面白かった本。職場の人に勧められた本だが、まったく経験のない柔道のスポーツものだったので、半信半疑で読み出した。しかし、いざ読み始めると、グングン引き込まれていく内容。

ボクも大学時代は体育会でスポーツをやっていたので、その雰囲気は理解できるものの、北大の柔道部はスケールが違った。登場人物も個性的で、大学生の考え方としてはレベルが高く、ボクの大学時代とは比べものにならないものだった。自分の大学生活が情けないものに思えてきた。


印象に残った所を備忘録として・・・。

たまたまだったのだと私は気づきだしていた。私たち北大生は、子供の頃、たまたま勉強のできる環境を与えられただけなのだ。それだけの違いなのだ。スポーツ界のエリートだって、たまたま天賦の体格と才を得て、たまたまスポーツに打ち込める環境を得ただけなのだ。
学問だってスポーツだって同じだ。他のあらゆることだって同じだ。たまたま与えられた環境や、天から貰った才能なんて誇るものでもなんでもない。大切なのは、いま目の前にあることに真摯に向き合うことなのだ。自分がいま持っているもので真摯に向き合うことなのだ。それを、私はこの一年間の北大柔道部の苦しい練習と、今回の入院生活を突き合わせるなかで反芻していた。

最近読んだ井上靖のエッセイにたしかこんなことが書かれていた。四高柔道部での生活は、後に経験した軍隊生活でさえ比べものにならないほど幸いものだったと。しかし軍隊生活と四高桑道都の生活が違うのは、軍隊が権力による他律の規範で縛られるのに対し、四高柔道部は自律するものだったことだと。自らで自らを厳しく律する場所だったのだと。そして高専柔道の舞台は、才能のない非力な学生たちが、圧倒的な才能を持つ者を前にしたとき、ほんとうの努力というものがその才能に対してどれほどの力を持つものなのか、自らの学生生活すべてを捨てて壮大な実験をする偉大なる場所だったのだと。
私は、北大だけが苦しんでいると思っていた。北大だけが頑張っていると思っていた。北大だけにドラマがあると思っていた。
しかし、他の六大学にも同じようにドラマがあるのだ。他の大学も努力に努力を重ね、七帝戦に臨んでいるのだ。私たち北大柔道部員が苦しい日々に耐えながら札幌の星空を仰ぎ見ているその同じ時刻、仙台で、東京で、名古屋で、京都で、大阪で、九州で、それぞれが同じ星空を仰いでいるのだ。

自分自身、今おかれている立場に置き換えて読んでいた。それが仕事であれマラソンであれ・・・・。


本日の早朝ジョグ21km。

昨日の夕食後はドッと疲れが噴出した感じだった。週末なので疲れているのは当然だが、よーく考えてみると5日前ににフルマラソンを走っていたんだった。そして仕事。やはり、自分が思っている以上に身体には負担がかかっているんだろうなぁ~。

はっきり言って調子がいいのか、悪いのか良く分からない?身体が重いような・・・。いや、こんなもんか???身体との会話が続く。

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コメント

孫ではない年にまで成長してるんですね・・・ソラちゃんhappy01

そうなんです、骨折の度合いで言うと重症なんですcoldsweats01
でもやはり子供はすごいですねshine適応してるというかなんというか・・・・
腕にはスクリューという釘が3本も入っていて突き抜けているんですけど
ギプスを巻いて固定している中それなりに生活し、遊んだりもしています。
今日も学習発表会も無事終えました。

まだまだギプス固定の日々は続きます(^_^;)

肩や指先は動かすように言い聞かせ、自由に動かせていますが・・・
問題はギプスが取れたあと、スクリューも抜いてからの肘のリハビリです。
一ヶ月以上ギプスで肘を90度で固定している腕を伸ばすのはものすごく大変です。
固まっていますからね・・・・今でOPから2週間。まだまだ固定。
最終的な肘のリハビリで今後の後遺症的なものも決まってきます。
あとは定期的に成長とともに年に一回はレントゲンを撮り、骨の状態は
見ていかないといけないようです・・・長丁場にはなりそうですが、後遺症的なものが
少なくて済めばいいのですが。幸い野球選手などスポーツの方に進む予定もなく
運動は苦手法なので今後生活に支障はない程度にまでにはなると思うんですけどね・・・

本人は今はギプスの中のかゆみと戦っています(笑)
夏でなくてよかった・・・(^_^;)

マーチさん

息子さん、想像しただけでも大変そうですね・・・・。
最近、長男がよくサッカーでこけたり、すりむいたりして帰ってきています。
おまけに、先日は自転車に乗っていてこけたそうです。
思わず「大丈夫か???と聞いてしまいました。
少々のけがは全然気になりませんが、骨折になると一大事です。
特に、サッカーはけがが多いし、骨折もよく聞きます。他人事ではありませんね。
お大事に。

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