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2016年2月17日 (水)

『ラオスにいったい何があるというんですか?』 村上春樹

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amazon紹介文より

「旅先で何もかもがうまく行ったら、それは旅行じゃない」
村上春樹、待望の紀行文集。
アメリカ各地、荒涼たるアイスランド、かつて住んだギリシャの島々を再訪、長編小説の舞台フィンランド、信心深い国ラオス、どこまでも美しいトスカナ地方、そしてなぜか熊本。
旅というものの稀有な魅力を書き尽くす。写真多数を収録。

ボクの好きな村上春樹さんの紀行文集。やはり目を惹いたのはマラソンに関すること。

昔読んだ「走ることについて語るときに僕の語ること 」にも同じようなことが書かれていた気がするが、ずいぶん前のことなので、おおかた忘れかけていた。村上春樹さんの何度も走ったボストンマラソンの魅力の文章はやはり独特の村上節か!!。

僕はこの伝統のある高名なマラソン大会にぜんぶで四回出場した (注・現時点では全部で六度走っている)。91年、92年、94年、95年だ。93年は残念ながら小説を書くのに忙しくて出場を断念したが、仕方のないこととはいえその年はなんとなく寂しかったものだ。なんのかんのと、このマラソン大会は僕にとっては、大げさに言えば精神的なふるさとのような大会になってしまっているのだ。

じゃあほかのマラソン大会に比べて、ボストン・マラソンのいったいどこが、お前にとってそんなに素晴らしいのだということになるわけだが、そこにはもちろん沢山の理由がある。でもそんなに沢山聞いている暇はないから、たったひとつだけあげてみろと言われれば、「まずなんといってもそこには情景的な魅力がある」と僕は答えることになるだろう。そこにはたしかに情景的な魅力があるのだ。

・・・正直なところ、これほどくに得も言われぬほど美しい風景というほどのものてはない。風景自体がもっと美しい場所はほかにいくらでもあるだろう。それでもこの26マイルのコースが、僕らの目の前にするすると展開させていく風景には、なにかしら深く僕らの心をそそるものがある。

僕はニューヨーク・シティー・マラソンもホノルル・マラソンも走ったし、それらのコースもそれぞれに美しく印象的だったと記憶しているけれど、でもボストン・マラソンのコースの風景には、他の大会には見受けられない、なにかしら特別なものが備わっているように思う。それはいったい何だろうと、僕はそのコースを走るたびにいつも考えていた。「いったい、この情景にある何が僕らにとってそれほど特別なのだろう」と。そしてある時はっとこう思った。その情景には-ややこしい言葉を使ってまことに申し訳ないのだが-一種の「概念設定」のようなものがしっかりと含まれているのだ、と。といってもわかりにくいかもしれない。そうですね、英語で言うならdeterminationという言葉が、あるいは近いかもしれない。

つまり「これが我々の考えるマラソンの姿である」というひとつの明確な決意が、そこにきっぱりと感じられるということだ。その情景の中に……。

誰がいつそんな不思議な決意をしたのか、僕にはもちろんわからない。でもそれは確実にそこにある。そして我々ランナーはそのような決意された概念に、走りながら、不思議なくらいぴたりと感情を同化させることができるのだ。

本日の早朝ジョグ10km。

今日は寒かった。昨日は川西でも雪が降ってたし・・・・・。

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コメント

友達が青年海外協力隊でラオスに行ってました(笑)ガリガリになって帰ってました(笑)
またすぐ太ってましたが。ラオスの救急車は変わっていて、病院で人が亡くなりそうになったら
病院から家に向かって救急車が走ると。ラオスのその友達がいてた地域は家で死ぬ。という
宗教?的な風習があるようです。
ボストンマラソンはコーチがテロの年から毎年走られてます。
今年も4月に行きます。テロの時は大変だったと話してました。

膝は相変わらずで…一時期の激痛や歩行時の痛みはなくなりましたが
自転車こいだら痛いとか基本的な痛みは変わらず。
まだランは休んでますが、今週末から5キロくらいから走ろうかな…
と思っています。

マーチさん

篠山が迫ってきましたが、大丈夫でしょうか?心配ですね・・・・。
篠山まで間に合うといいんですが。

ボクはラオスには行った事がありませんが、インドに行きげっそり痩せて帰ってきました。
おまけに、事情があり隔離病棟に入院。詳細は聞かないでください。医療関係者ということで想像におまかせします。もう20年以上前のことです。

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