2017年7月
            1
2 3 4 5 6 7 8
9 10 11 12 13 14 15
16 17 18 19 20 21 22
23 24 25 26 27 28 29
30 31          
フォト
無料ブログはココログ

« ジャガイモの苗植え | トップページ | 尼崎NR »

2016年3月26日 (土)

『学力の経済学』 中室牧子』

Photo_4

amazon紹介文より

「ゲームは子どもに悪影響?」
「子どもはほめて育てるべき?」
「勉強させるためにご褒美で釣るのっていけない?」
個人の経験で語られてきた教育に、科学的根拠が決着をつける!

「データ」に基づき教育を経済学的な手法で分析する教育経済学は、「成功する教育・子育て」についてさまざまな貴重な知見を積み上げてきた。そしてその知見は、「教育評論家」や「子育てに成功した親」が個人の経験から述べる主観的な意見よりも、よっぽど価値がある―むしろ、「知っておかないともったいないこと」ですらあるだろう。

本書は、「ゲームが子どもに与える影響」から「少人数学級の効果」まで、
今まで「思い込み」で語られてきた教育の効果を、科学的根拠から解き明かした画期的な一冊である。

各界著名人から絶賛の声多数!

その教育方針が「思い込み」から来るものだったら、わが子を不幸にしてしまう可能性だってある。―乙武洋匡

「一億総なんちゃって教育評論家」社会に叩きつけられた挑戦状。 日本の教育を変える一冊が、ここに!―NPO 法人フローレンス代表理事 駒崎弘樹

目次
第1章 他人の〝成功体験?はわが子にも活かせるのか?
    - データは個人の経験に勝る
第2章 子どもを〝ご褒美?で釣ってはいけないのか?
    - 科学的根拠に基づく子育て
第3章 〝勉強?は本当にそんなに大切なのか?
    - 人生の成功に重要な非認知能力
第4章 〝少人数学級?には効果があるのか?
    - エビデンスなき日本の教育政策
第5章 〝いい先生?とはどんな先生なのか?
    - 日本の教育に欠けている教員の「質」という概念

著書の中で最も印象に残った所は「テレビやゲームをやめさせても学習時間はほとんど増えない」という分析だ。

私たちの分析によると、テレビやゲームが子どもの肥満や問題行動、学習時間に与え影響は小さいことがわかりました。

ただし、たしかにテレビやゲームと、子どもの学習時間の間には負の因果関係があることが示されています。この意味では、テレビやゲームをやめさせれば、子どもの学習時間は増えるというのは間違いではないのです。しかし、問題はその大きさです。残念ながらl時間テレビやゲームをやめさせたとしても、男子については最大1・86分、女子については最大2・70分、学習時間が増加するにすぎないことが明らかになりました。

テレビやゲームの時間を制限しても、子どもは自動的に机に向かって勉強するようにはなりません。子どもが勉強に取り組む姿勢が変わらないのに、テレビやゲームの時間を制限したら、たぶんそれに類似する他のこと-スマホでチャットをする、あるいはインターネットで動画を観るなど-に時間を費やすだけです。

少なくとも、子どもを勉強させるためにテレビやゲームの時間を制限するのは、あまり有効な方法とはいえないのです。

テレビとゲームが学習時間にもたらす因果効果が小さいのは事実です。ただし、これは「テレビやゲームを無制限に観せても問題ない」 ことを意味しているのではありません。

私たちの研究では、テレビ視聴やゲーム使用の時間が長くなりすぎると、子どもの発達や学習への悪影響が飛躍的に大きくなることが示されています。

それでは、どれくらいのテレビ視聴やゲーム使用だったら無害なのでしょうか。私たちの推計によると、1日に1時間程度のテレビ視聴やゲーム使用が子どもの発達に与える影響は、まったくテレビを観ない・ゲームをしないのと変わらないことが示されています。

一方、1日2時間を超えると、子どもの発達や学習時間への負の影響が飛躍的に大きくなることも明らかになっています。

子どもが、1日1時間程度、テレビを観たりゲームをしたりすることで息抜きをすることに罪悪感を持つ必要はありません。

「テレビやゲームは有害だ」 というのは、その昔「ロックンロールを聞くと不良になる」といわれたのと同様、単に人々の直感的な思い込みを強く反映した時代遅れのドグマにすぎないのです。

じゃあ学力向上のためにはどういう能力が必要か?著者の中室氏は「非認知能力」に注目しています。

「非認知能力」とは、まじめ、先生との関係がよい、計画性がある、やり抜くカがある、自制心など学力テストでは測ることのできない能力のことです。

経済学者であり、プリンストン大学の学長でもあったボーウェン教授らは、非認知能力の重要性を明らかにしています。

ボーウェン教授は、米国では、大学生の中退率が40%近くに上るという事実に着目してどういう学生が中退し、どういう学生が中退せずに卒業する傾向が高いのかを調べました。米国の大学に入学するには、SATと呼ばれる共通テストと、高校の時の通知表の両方を提出する必要があります。ボーウェン教授らは、SATの成績は認知能力のみを表すのに対して、高校の通知表の成績には、締め切りを守って宿題を振出したり、授業中に積極的に発言したりするという非認知能力も反映されているはずと考え、大学の中退率への影響を検証しました。

その結果、中退することなくきちんと大学を卒業できていたのは、SATの成績がよかった学生ではなく、出身高校のレベルにかかわらず通知表の成績がよかった学生だったことが判明しました。

高校でよい成績を取る過程で獲得した非認知能力は、高校を卒業した後も、彼らを成功に導いてくれたのです。

どんなに勉強ができても、自己管理ができず、やる気がなくて、まじめさに欠け、コミュニケーション能力が低い人が社会で活躍できるはずはありません。一歩学校の外へ出たら、学力以外の能力が圧倒的に大切だというのは、多くの人が実感されているところではないでしょうか。

重要な非認知能力のひとつである「自制心」は、「筋肉」のように鍛えるとよいと言われています。筋肉を鍛えるときに重要なことは、継続と反復です。腹筋や腕立て伏せのように、自制心も、何かを繰り返し継続的に行うことで向上します。

たとえば、先生に「背筋を伸ばせ」と言われ続けて、それを忠実に実行した学生は成績の向上がみられたことを報告している研究があります。

もちろん、背筋を伸ばしたことが直接、成績に影響を与えたわけではありません。「背筋を伸ばす」のような意識しないとしづらいことを継続的に行ったことで、学生の自制心が鍛えられ、成績にもよい影響を及ぼしたのでしょう。

また、心理学の分野でも、「細かく計画を立て、記録し、達成度を自分で管理する」ことが自制心を鍛えるのに有効であると多数の研究で報告されています。

かつて、「レコーディングダイエッ上なるものが流行したことがありました。私はこのダイエット法で減量に成功する人が多かったのは、「日々摂取した食事とそのカロリーを継続的に記録し、体重を確認する」ことを通じて自制心が鍛えられたという面もあったのではないかと考えています。

たしかに納得さられる部分が沢山あったのだが、じゃぁ、このことをわが子の教育にどう活かしていくか???これが一番の問題!もう、手遅れかなぁ・・・・。



本日の早朝ジョグ10km。

年度末は異動の時期。職場も慌ただしく、ストレスも増幅中。精神的な影響か、朝早くに目が覚める時はジョグをするにはありがたいが、深夜2時頃目覚めて眠れない時は、明け方まで読書が進む・・・・。

« ジャガイモの苗植え | トップページ | 尼崎NR »

読書」カテゴリの記事

コメント

人生に手遅れなんてないですよ♪
筋トレ!継続と反復はランナーに一番わかりやすい言葉ですよね(笑)
フルマラソン完走からサブ3や自己ベスト達成まですべて継続と反復ですよね。
マラソンはじめてから本当によく思います。マラソンと勉強は同じだなって(笑)

いよいよ我が家も娘が中学生になります。私自身子育ては中学からと思ってます。
ベビーのときから授乳も断乳もいろいろなことすべては中学からの子供と立ち向かうための
準備運動と思ってやってきました。いよいよ子育て本番に突入です!!
泣いて・笑って・戦って(笑)そして楽しい思春期をはじめたいと思います♪

膝の調子はよくなり順調に走れています♪コーチともいつもの池田~勝尾寺23Kも走れるように
なりました♪また秋に向かってがんばります!!

マーチさん

ボク自身もマラソンから色んな事を学びました。そのことは仕事や私生活に活かされていると思います。

マーチさんところは中学入学ですか。おめでとうございます。
いろいろと大変な時期になってきますね。子育て本番、我が家も奮闘していきますよ!

練習も順調なようで何よりです。継続と反復ですね!

コメントを書く

(ウェブ上には掲載しません)

トラックバック

この記事のトラックバックURL:
http://app.f.cocolog-nifty.com/t/trackback/1347620/63948763

この記事へのトラックバック一覧です: 『学力の経済学』 中室牧子』:

« ジャガイモの苗植え | トップページ | 尼崎NR »