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2016年10月20日 (木)

『羊と鋼の森』 宮下奈都

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amazon紹介文より

史上初! 堂々の三冠受賞!
・2016年 本屋大賞
・2016年 キノベス! 第1位
・2015年 ブランチブックアワード大賞

ゆるされている。世界と調和している。
それがどんなに素晴らしいことか。
言葉で伝えきれないなら、音で表せるようになればいい。

「才能があるから生きていくんじゃない。そんなもの、あったって、なくたって、生きていくんだ。あるのかないのかわからない、そんなものにふりまわされるのはごめんだ。もっと確かなものを、この手で探り当てていくしかない。(本文より)」

ピアノの調律に魅せられた一人の青年。
彼が調律師として、人として成長する姿を温かく静謐な筆致で綴った、祝福に満ちた長編小説。

ボクは音楽に関しては全くセンスがない自覚はある。楽器はダメ、歌うのはダメ、学校の音楽の時間は苦痛の時間だった。

ピアノの調律師の話なんて・・・。そんなボクも少し違うジャンルの本にチャレンジ、そして三冠受賞という「帯」に惹かれてとりあえず手に取ってみた。

読んでみて仕事に取り組む考え方を再認識した。例え才能がなくても一つのことに真摯に取り組む姿は、ボク自身大いに共感できるところ。自分の才能に苦悩する主人公が先輩の調律師柳さんに問いかける。

「調律にも、才能が必要なんじゃないでしょうか」
思い切って聞くと、柳さんは顔をこちらへ向けた。
「そりやあ、才能も必要に決まってるじゃないか」
やっぱり、と思う。必要だと言われて逆にほっとしたくらいだ。今はまだそのときじゃない。才能が試される段階にさえ、僕はまだ到達していない。
僕には才能がない。そう言ってしまうのは、いっそ楽だった。でも、調律師に必要なのは、才能じゃない。少なくとも、今の段階で必要なのは、才能じゃない。そう思うことで自分を励ましてきた。才能という言葉で紛らわせてはいけない。あきらめる口実に使うわけにはいかない。経験や、訓練や、努力や、知恵、機転、根気、そして情熱。才能が足りないなら、そういうもので置き換えよう。もしも、いつか、どうしても置き換えられないものがあると気づいたら、そのときにあきらめればいいではないか。怖いけれど。自分の才能のなさを認めるのは、きっととても怖いけれど。
「才能っていうのはさ、ものすごく好きだっていう気持ちなんじゃないか。どんなことがあっても、そこから離れられない執念とか、闘志とか、そういうものと似てる何か。俺はそう思うことにしてるよ」
柳さんが静かに言った。(P124)

新たな発見。新しい世界を垣間見た。


本日の早朝ジョグ9km。早朝なのに発汗がスゴイ・・・・。

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