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カテゴリー「読書」の記事

2020年1月 7日 (火)

今井むつみ 『学びとは何か』

 

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「学び」とはあくなき探究のプロセスだ。たんなる知識の習得や積み重ねでなく、すでにある知識からまったく新しい知識を生み出す。その発見と創造こそ本質なのだ。本書は認知科学の視点から、生きた知識の学びについて考える。古い知識観―知識のドネルケバブ・モデル―から脱却するための一冊。


ボクの仕事に関連する内容の本だろう、と思い手に取ってみた。しかし、それ以上にボクの趣味のマラソンの練習の取り組みに関して胸にストンと落ちる場所がありました。以下、本文より引用。


練習の質
ただ時間をかければよいわけではない。エリクソンたちは練習時間と達成度の関係を調べただけでなく、練習の質についても調査を行った。アマチュアレベルの人たちは楽しみのための練習をする。それに対して、達成度の高い熟達者たちは、練習を楽しみではなく、向上のために行っている。
誰もが本番では集中して必死になる。しかし、練習でどれだけ必死になれるだろうか。エリクソンによればアマチュアレベルの人と達成度の高い熟達者との間の著しい違いは、練習中の集中度だ。達成度の高い熟達者の練習は高い集中度を保つため、メリハリをつける。集中度が落ちてくると休み、集中力が低下したまま、むやみに練習をつづけることはしない。一流の熟達者は極度に集中し、考え抜いた練習を、後に支障がないように持続できる最大の時間、行っているのである。
(中略)
ほんとうに必要な集中力というのは、明日までに何かを仕上げる、時間制限の中で集中できるということだけではなく、集中力の緩急をつけて、困難な問題を途中で投げ出さずにやりぬくために、集中力のコントロールができることだ。


集中力の訓練
実際、プロ棋士の羽生善治さんは、集中するために「ぼんやりする時間」を極力つくると著書に書いている。ご本人に直接聞いたことだが、運動選手がウォームアップをするように、簡単に解けるような詰将棋と難しい問題を織り交ぜながら集中力を高めていくそうである。
羽生さんは10代のころ、江戸時代につくられた非常に難しい詰将棋の問題に取り組んでいたそうだ。一問解くのに何ヵ月もかかる。考えはじめて、考えても考えても答えが出せず、あきらめる。別の日に考えはじめ、またあきらめる。それを繰り返しているうちに、ある日ふと光が見え、一気に答えに至る。この訓練が集中力のコントロールに非常に役立ったそうだ。
一時の数時間の集中力だけが大事なのではない。プロ棋士の島朗さんも著書の中で、自分の懸案の局面で最善の方針を見つけたいとか、他の棋士の指した手の真意を見つけたいなどの大きなテーマに取り組むときには、何週間、何ヵ月がかりで「わからない状態」を抱え、熟成させなければならない、と著書に書いている。
超一流の達人になるために求められる資質とは、ほんとうに考えに値する困難な問題を何ヵ月も、事によっては何年も、あきらめずに追いつづけられる耐久力だ。真の達人は上達のために考え抜いた練習を毎日長時間行っている。その時に長期間にわたる---ことによったら生涯にわたる---集中力を保つための工夫もいろいろ考えているのだ。

幼少のころから能力を発揮し、「天才」と呼ばれた人たちの自伝や様々な資料をもとにした研究の中には、天才たちの特徴は能力的なものよりむしろ、性格的なものであることを示しているものがある。のちに天才と呼ばれた人たちは、音楽にせよ、絵画にせよ、その分野で小さいときから極度なモチベーションを示すことが普通である。そういう「意志の強さ」を才能と呼ぶこともある。羽生善治さんは才能について問われると、「ひらめきやセンスも大切ですが、苦しまないで努力を続けられるということが何よりも大事な才能だと思いますね」と答えている。

 

 

マラソンの練習はとてつもなく長い時間の積み重ねだと感じています。練習の質や羽生さんのコメントはマラソンも他のことも同じ要素があるのだと再認識した次第。

「苦しまないで努力を続けられるということ」は確かにマラソンの練習を取り組むにあたって非常に大切な要素だと思う。やっぱりレースも練習も楽しみながら長く続けたいですね!!



本日の早朝ジョグ9㎞。雨が降る前にジョグは終了ましたが・・・・・。天気予報は外れました。

別府への旅行代金の振込完了しました。いよいよだな、という感じで気持ちが少し引き締まりました。

2017年4月20日 (木)

『ジャッジメント』 小林由香

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大切な人を殺された者は言う。「復讐してやりたい」と。凶悪な事件が起きると人は言う。「同じ目にあわせてやりたい」と。犯罪が増加する一方の日本で、新しい法律が生まれた。目には目を歯には歯を―。この法律は果たして被害者とその家族を救えるのだろうか!?第33回小説推理新人賞受賞。大型新人が世に問う、衝撃のデビュー作!!

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2017年2月19日 (日)

『再生』 石田衣良

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妻を自殺で亡くしたシングルファーザー、恋人から突然別れを切り出されたOL、不況に苦しみ、鉛のような心と身体をもてあます会社員…思うようにいかない人生に、苛立ち絶望しながら、それでも新たな一歩を踏み出そうとする勇気。苦しんでも、傷ついても、人は夢見ることをやめられない―。平凡な日常に舞い降りたささやかな奇蹟の瞬間を鮮やかに切り取り、かじかんだ心に血を通わせる感動の短篇集。

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2017年2月 4日 (土)

『森の中の海』 宮本輝

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阪神淡路地区を大地震が襲った日、36歳の仙田希美子の平穏な人生も崩壊を始めた。夫は地震の直後に愛人のもとへ行き、姑もその存在を認めていたのだった。離婚を決意した希美子は、両親や妹たちに支えられ再出発をはかる。やがて、学生時代に知り合った老婦人、毛利カナ江から奥飛騨の広大な森と山荘を相続し、息子二人と移り住むことに。現代に希望の光を与える大作。

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2016年12月16日 (金)

『13階段』 高野和明

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47回(2001年) 江戸川乱歩賞受賞

選考委員が満場一致で選出!

無実の死刑囚を救い出せ。期限は3ヵ月、報酬は1000万円。喧嘩で人を殺し仮釈放中の青年と、犯罪者の矯正に絶望した刑務官。彼らに持ちかけられた仕事は、記憶を失った死刑囚の冤罪を晴らすことだった。最大級の衝撃を放つデッド・リミット型サスペンス!

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2016年11月30日 (水)

『チーム・バチスタの栄光』 海堂尊

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東城大学医学部付属病院では、心臓移植の代替手術であるバチスタ手術の専門チーム「チーム・バチスタ」を作り、次々に成功を収めていた。ところが今、三例続けて術中死が発生している。しかも次は、海外からのゲリラ少年兵士が患者ということもあり、マスコミの注目を集めている。そこで内部調査の役目を押し付けられたのが、神経内科教室の万年講師で、不定愁訴外来責任者・田口と、厚生労働省の変人役人・白鳥だった……。

(バチスタ手術とは)
バチスタ手術は、学術的な正式名称を「左心室縮小形成術」という。一般的には、正式名称より創始者R・バチスタ博士の名を冠した俗称の方が通りがよい。拡張型心筋症に対する手術術式である。肥大した心臓を切り取り小さく作り直すという、単純な発想による大胆な手術。(本書より)

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2016年10月20日 (木)

『羊と鋼の森』 宮下奈都

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史上初! 堂々の三冠受賞!
・2016年 本屋大賞
・2016年 キノベス! 第1位
・2015年 ブランチブックアワード大賞

ゆるされている。世界と調和している。
それがどんなに素晴らしいことか。
言葉で伝えきれないなら、音で表せるようになればいい。

「才能があるから生きていくんじゃない。そんなもの、あったって、なくたって、生きていくんだ。あるのかないのかわからない、そんなものにふりまわされるのはごめんだ。もっと確かなものを、この手で探り当てていくしかない。(本文より)」

ピアノの調律に魅せられた一人の青年。
彼が調律師として、人として成長する姿を温かく静謐な筆致で綴った、祝福に満ちた長編小説。

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2016年10月14日 (金)

『陸王』 池井戸潤

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勝利を、信じろ――。
足袋作り百年の老舗が、ランニングシューズに挑む。

埼玉県行田市にある「こはぜ屋」は、百年の歴史を有する老舗足袋業者だ。といっても、その実態は従業員二十名の零細企業で、業績はジリ貧。社長の宮沢は、銀行から融資を引き出すのにも苦労する日々を送っていた。そんなある日、宮沢はふとしたことから新たな事業計画を思いつく。長年培ってきた足袋業者のノウハウを生かしたランニングシューズを開発してはどうか。

社内にプロジェクトチームを立ち上げ、開発に着手する宮沢。しかし、その前には様々な障壁が立ちはだかる。資金難、素材探し、困難を極めるソール(靴底)開発、大手シューズメーカーの妨害――。

チームワーク、ものづくりへの情熱、そして仲間との熱い結びつきで難局に立ち向かっていく零細企業・こはぜ屋。はたして、彼らに未来はあるのか?

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2016年10月 7日 (金)

『また、必ず会おうと誰もが言った』 喜多川泰

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主人公・秋月和也は熊本県内の高校に通う17歳。 ひょんなことからついてしまった小さなウソが原因で、単身、ディズニーランドへと行く羽目になる。 ところが、不運が重なったことから最終便の飛行機に乗り遅れてしまう和也。 所持金は3400円。 「どうやって熊本まで帰ればいいんだ……」。 途方に暮れる彼に「おい! 若者」と声をかけたのは、空港内の土産物売場で働く1人のおばさんだった――。 人生を考え始めた高校生に大人たちが語りかける、あたりまえだけどキラリと光った珠玉の言葉。 誰の人生にも起こりうる出来事から物語をつむぐ名手、ベストセラー作家の喜多川泰がお届けする感動の物語。 “この物語では、一人の若者が旅を通じていわゆる普通の人たちと出会い、その人たちの日常に触れながら、自分の日常を見直す機会を得ます。その中で彼は同時に「生きる力」についても学んでいきます。 思えば僕たちの人生も同じです。 予定通りに行かないことの連続。その中で起こる愛すべき人たちとの出会い、そして別れ。その繰り返しの中での気づき。 この本によって、積極的に人との出会いを求めて行動し、そして、生まれながら備わっている「生きる力」を磨こうとする人がひとりでも増えるきっかけになれば、著者としてこれ以上嬉しいことはありません。

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2016年9月22日 (木)

『君と会えたから』 喜多川泰

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将来に対する漠とした不安を抱えながらも、自分のやるべきこともやりたいことも見つけられずに何もせず、無気力に過ごしていた平凡な高校生の僕のもとに、ある夏の日、美しい女の子がやってきた。そして、彼女から、その後の僕の人生を変える教えを聞くことになる。いつしか彼女に恋心を募らせていた彼の前に次第に明らかになっていく彼女の秘密とは……

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